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「わびさび」と「きれいさび」。

2月4日は立春の日、お茶会でした。まだまだ寒い日が続きますが、その厳しい中でこそ、春の芽は刻々とその命を膨らませるのかもしれません。

表千家の初釜風で

2月のお点前は「大炉」でした。通常の炉のサイズよりも大きく、そのため暖房効果があります。まさに利休七則である「夏は涼しく、冬暖かに」を体現しています。

床の軸は「渓梅一朶香(けいばい いちだ かおる)」。立春にピッタリの軸です。墨跡が細いですね。そうです、書いたのは奈良にある中宮寺の管長(女性)です。

2月は「大炉」

2月は「大炉」のお点前でした。この時期ならではのもてなしです

2月の主菓子は「ときわ饅頭」。お茶を学んでいる方はご承知だと存じますが、「ときわ饅頭」は「表千家」の初釜(1月)のお菓子です。

常盤(ときわ)饅頭

「食籠(じきろう)」で運ばれてきた、ときわ饅頭

こちらの茶会は「裏千家」がいちおメインなので、初釜の主菓子は「花びら餅」でした。

お菓子は取手市戸頭にある「まるやま千栄堂」。お菓子を盛る器「食籠(じきろう)」が美味しさをより引き立てました。

これこそ「きれいさび」

私は陶芸を学んでいますが、好きな現代陶工は「杉本貞光」さんです。写真に映っている水指は、その杉本さん作です。

右奥に「水指し」。杉本貞光作

一般的に、杉本さんの作品は「わびさび」に分類されます。しかし私にとって、これこそ「わびさび」と相対する「きれいさび」だと考えています。

「わびさび」とは千利休の茶道スタイルを表現するもの、「きれいさび」とは小堀遠州の茶道スタイルを表現するものです。小堀遠州は、徳川家光の茶道指南としても知られています。

杉本さんの作品は、上辺だけ見ると「荒々しい」という印象がありますが、それだけでなく、気品も同時に漂っているように感じます。それ故、私にとって「きれいさび」なのです。

とはいっても、「きれいさび」が昭和10年以降にできた言葉のように、「わびさび」も含めて、これらの言葉にあまり囚われる必要はないと思います。あくまで言葉遊びとして…

もし「わびさび」や「きれいさび」についての本質を知りたい方は下記の「千宗屋」さんの本がオススメです。

著者の「千宗屋」さんは、三千家のひとつ「武者小路」の現在の家元です。表千家、裏千家、武者小路で三千家がコンプリートです。

千宗屋さんの本は、言葉が豊富で分かりやすく、かつ経験を豊富に積まれているお方なので、茶の「本質」をスムースに知ることができます。

私が学んでいる茶道の流派は「遠州流」です。いわるゆ「武家茶道」。簡単に言うと、武士が本業で、茶道が副業です。武士ですからね。しかし三千家は、本業の茶道のみで現在も受け継がれています。

といっても「武家茶道」も辿れば一旦、「千利休」に到着します。千利休の高弟のひとりが「古田織部」。その高弟のひとりが「小堀遠州」。こういった話も千宗屋さんの本から学んだことです。

下記のリンクは、今回の内容と関連があるオススメのネット記事です。大変おもしろかったので、ご興味があればぜひご覧になってください。

陶芸家 杉本貞光さんと大徳寺 大亀老師とのエピソード
大徳寺 大亀老師と松下幸之助のエピソード

さて次回の月釜は、3月4日(日)。

お点前は「うぐいす点て」です。簡単にご説明いたしますと、その昔、凄く偉い人が遅れて茶室に入ってきて下座に座ってしまった。亭主はとっさに機転を利かせて、下座が上座になるように、お点前をアドリブで切り替えた。そういう、ユーモアのあるお点前だそうです。通常は薄茶ですが、なんと濃茶で差し上げるそうですよ!

月釜の詳細は下記をご覧になってくださいませ。

和の文化教室主催月釜
日時 毎月第一日曜日 8:00〜11:00
一回のお席は約1時間。初回は炭点前もあり
場所 茨城県守谷市中央3丁目11−3 NKビル1階
守谷駅土塔口から徒歩3分
流派 流派は問いません。初めての方も歓迎です。
料金 ¥2,500
簡単な点心・濃茶・主菓子・干菓子・薄茶