みらい平駅のシンボル

photo:染谷ミツ子 2005年4月

photo:染谷ミツ子 2005年4月


上の写真は、つくばエクスプレス開通前の『みらい平駅』。手前に咲くは、菜の花。じつは菜の花は、2006年に誕生した『つくばみらい市』のお花です。この風景を収めた染谷ミツ子さん、すごいです。

一目で飛び込んでくる、緑色をした大きな屋根。まるで、かまぼこみたいです。この挑発的で愛しいデザインはどこから来たのでしょうか? 今回のレポートで迫ってみました。
 
2017年1月撮影。今ではビルが建ち並び、真横からシンボルを眺めることは不可能に

2017年1月撮影。今ではビルが建ち並び、真横からシンボルを眺めることは不可能に


 

2001年 有識者らでデザイン方針が纏まる

2001年10月発行の『つくばエクスプレス(仮称)伊奈谷和原駅と周辺整備に係る検討調査委託 報告書』にヒントがありました。

--(引用ここから)--
デザインテーマ
・鉄道とまちづくりが一体となった常総田園都市における、生活・まち駅のデザインを行う。

キーワード
・素朴であるがキラリと光る洒落たデザイン

デザイン方針
・将来の街並みの先導的デザインを心掛ける。
・まちのテーマ「美しい緑の島に展開する多様な逍しょう遥よう空間の創造」の先導となる様な街並み景観と調和したデザインとする。
・平屋の駅舎である事から、木造架構による暖か味のあるインテリアデザインや、風土や景観に調和した田園都市の生活駅にふさわしい佇まいのあるデザインを目指す。
・堀割駅という利点を生かした固有のデザインを表現する。

伊奈・谷和原駅舎及び周辺イメージ図

伊奈・谷和原駅舎及び周辺イメージ図


--(ここまで)--
 
まだこの段階では、かまぼこ とは程遠いですね。
 

半年後、デザイン案が決定

先の報告書から6ヶ月後、2002年4月号の広報 伊奈に『(仮称)伊奈谷和原駅 駅舎デザイン案まとまる』という見出しを発見しました。調べた限り、この記事で初めて、現在のみらい平駅のシンボルが現れました。広報 谷和原では同様の記事が2002年5月号に掲載されてます。
 
2002年4月号の広報 伊奈で、現在のかまぼこ屋根の姿が

2002年4月号の広報 伊奈で、現在のかまぼこ屋根の姿が



調査を進めた結果、『田園』『平たいら』が、みらい平駅を作るキーワードのように感じ取れました。そこから緑色の平たい大屋根が導き出されたのだと思います。

また、みらい平駅はつくばエクスプレで唯一の地上駅ですが、この点が設計側にとって、どう影響を与えた、与えられたのか気になります。


 
 

Thank You!

表紙で使用している写真は、染谷ミツ子さんが提供してくれました。有難うございました。

染谷さんは、昔の守谷の景色をたくさん撮っていた方で、かつての『海老原町』にお住まいでした。海老原町は、つくばエクスプレス開通に伴う駅周辺開発でなくなりましたが、7月の八坂神社祇園祭では海老原町の山車も出ています。見かけましたらぜひ声援ください。