大炉なう

大寒でもある2月、裏千家では『大炉』という点前で一服差し上げます。

大炉とは字のごとく「炉が大きい」こと。通常は一尺4寸。大だい炉ろは一尺8寸。寸は約3センチなので、約12センチ四方も炉が大きくなります。
 

こちらが大炉。炉だけでなく釜も大きいため部屋が格段に暖かくなります。
釜・・・・『大講堂釜』
炉縁・・・『北山杉 踊桐 蒔絵』
雪輪瓦・・・『飴楽』

大炉点前を考案したのは、裏千家11代の玄々斎。江戸後期〜明治時代の茶人です。

今から約150年前、暖房器具はありません。小寒から大寒の季節、隙間風もささやいて茶室は大変寒かったのだと想像します。そんな中でも、お客さんに喜んでもらう為に大炉は考案されたそうです。

今回は、大炉の初炭と後炭を紹介いたします。
 

大炉の初炭点前。釜で湯を沸かすために炭を放り込みました。右上の白い棒は『枝炭』。火移りを早くする役割を持った炭です。
 

大炉の後炭点前。初炭から時間が大分経ったので、火を直すために、これから炭を追加します。
 

初炭がきれいな白い灰になっています。
 

湿し灰を周りにまき、新たな炭を追加しました。
 

最後に、湿し灰を放り込んで、釜を掛けます。表紙写真の状態になります。

菓子・・・『ときわ饅頭』
ご製は、取手市戸頭の『まるやま千栄堂』。


以上、2月の月釜は『大炉』でしたが、考案した裏千家11代の玄々斎は北国の『囲炉裏』から大炉の着想を得たと言われています。