守谷市の自然資源とまちづくり

自然資源に対する守谷市の考え方|実好

守谷のまちづくりを振り返りますと、昭和中頃にこの県南地域が東京一極集中回避の受皿として位置づけられたことを機に、守谷はベッドタウンとして近代的な都市整備と緑豊かな自然環境との両立を目指したまちづくりを、今日まで進めてきました。それが、今の守谷の礎となっております。そして現在、多くの守谷市民が、この守谷の自然環境に魅力を感じているのではないでしょうか。最近の住み心地ランキング7年連続1位になったことやこれまでの市民アンケートにおいても、守谷の好きなところとして、豊かな自然、良好な住環境、この二つが常に上位の方に挙げられています。

私は、守谷の魅力でもあるこの自然資源こそが、これからの地方自治体が選ばれるまちづくりであるための重要な地域資産になると考えています。その理由を二つ述べた後に、一つ質問をいたします。まず、第1に、人間は自然とは切り離せない存在であるということです。自然とのつながりを求めることは人間の本能であり、本能とは時代がどれほど変化しても決して変わることのない普遍的なものです。第2に、社会のデジタル化が進むほど、その反動として人は自然との触れ合いを強く求めるようになるのではないでしょうか。自然の中で感じられる安らぎなど、目には見えない大切な価値に気がつくなど、デジタル化が進むほど、自然の価値が相対的に高まっていくように思えます。そこで一つ目の質問なのですが、まず自然資源に対する守谷市の考え方をお聞かせください。

執行部の回答

守谷市は、住宅開発及びつくばエクスプレスの開業により都心へのアクセスが格段に向上し、人口が増加した後も都市化により緑が失われることのないよう、住環境と自然環境の調和が取れたまちづくりを目指してまいりました。三つの河川に囲まれた豊かな水辺環境と、台地の中心部に向かって形成された谷津、市街地を取り囲むようにつながる斜面林などの豊かな水辺と緑は市の特色であり、今後も保全すべき貴重な資源と考えております。

自然資源の具体例と活用施策|実好

ありがとうございます。自然資源は、守谷市が保全すべき貴重な資源であるということを理解いたしました。次の質問なのですが、実際に守谷市の自然資源にはどのようなものがあるのか、またそれらを活用した施策などがあればお聞かせください。

執行部の回答

都市における緑地の保全や緑化推進などに関する方針を示し、中長期的な目標を定め、緑豊かなまちづくりを総合的かつ計画的に実施していくため、緑の基本計画を定め、その中で、緑化重点地区として守谷城址公園と守谷野鳥のみち周辺地区、それから守谷市役所庁舎周辺地区、立沢一帯地区、稲戸井調整池地区を指定していまして、保全、継承していくこととしております。具体的な施策としましては、保存緑地や保存樹木の指定により、所有者に対し保存と緑化の推進に要する費用の一部を助成する事業や、愛宕谷津付近を遊歩道として整備した守谷野鳥のみち、休耕田を自然観察や学習の場とした立沢の里山事業、自然林を借地して市民の潤いの場とした森林公園などが主なもので、各種団体等と協力連携しながら事業を実施しております。

自然資源を軸としたまちづくり戦略

実好の提案

今月の広報6月10日号を見ますと、表紙には立沢の里山が、そこに小学生たちが田んぼリレーをしているのか、そういった表紙になっておりました。守谷市がこれからも選ばれるまちであり続けるために、私は守谷の自然資源をさらにブラッシュアップして、地域資産として高めていきたいと考えております。先ほど、今お答えいただいた、守谷野鳥のみちや森林公園も含めた、まだ光が当たっていない、あるいは一部の人しか知らない、そんな場所も新たに発見をして地域資産として高めていきたいと考えています。

その好例を簡単にちょっと御説明させていただきます。私はある住民の方がSNS投稿している1枚の画像に、ちょっとくぎづけになりました。そのSNS投稿された画像は、守谷のいいところと題されておりまして、ある日曜日にTX車両基地の周辺の里山というか、谷津田ですね、そこで虫捕り網を持ったお子さんと遊ぶその後ろ姿の写真が収められていた投稿でした。その写真を見て、私は思いました。きっとこのように、市民の方々はそれぞれの形で守谷での暮らしを楽しんでいるのではないだろうか。それは特別なお出かけとかではなく、毎日の暮らしの延長線上にあるような楽しみ方です。

このような生活の延長線上にあるような日々の小さな楽しみという魅力が、守谷にはまだたくさん眠っているのではないだろうかと思ったのです。そのようなまだ眠っている自然資源を市民と共に新たに発見し、共有していくことで、守谷の中に、日々の暮らしの中で歩いて5分とか、少しの自転車で5分とか気軽にアクセスできる自然スポットを数多く創出していけたらいいなと私は考えました。

私がこの自然資源を軸とした、少し大胆とも思えるまちづくり戦略を描けるのには、一つ明確な理由があります。それは、この戦略を支えることができる強力な地域資産が、守谷には既にあるからです。その資産とは、御承知のとおり、都心への交通の利便性です。鉄道ではつくばエクスプレスがあり、また東京駅延伸、羽田空港行きが実現すれば、守谷の交通の利便性の優位性はますます高くなります。道路網においても、守谷サービスエリアスマートインターチェンジの開設が予定されております。この揺るぎない交通基盤があるからこそ、守谷市は自然という普遍的な価値をまちづくりの軸に添えることができると思ったのです。交通の利便性という、現在強力に推し進めていただいておりますが、この強みをさらに伸ばしつつ、それとは対照的とも言える豊かな守谷の自然を最大限に活用する、この二つの価値を掛け合わせれば、守谷ならではのまちづくりの価値が生まれるのではないかと思ったのです。

地域コミュニティの交流イベント

まちづくり協議会の交流事例|実好

次に推し進めるべき戦略は、人と人が交流できるイベントを市内に数多く創出することです。ここで言うイベントとは大規模なイベントではなくて、町内会プラスアルファ規模の、住民同士の顔が見える比較的小規模なイベントのことを指します。なぜなら、人は本能的に誰かと会いたい、誰かに話したいと願う生き物だからです。

例えば、いわゆる飲みにいくというのも、その本質は人と会って話すことという交流にあるのではないでしょうか。また、お祭りにいくのも誰かに会えるかもしれないという期待感が、足を運ばせている側面もあると思います。私自身の長年のボランティア活動を通じても、このことを強く実感しています。

守谷には「まちづくり協議会」というとてもユニークな事業があり、人と人が交流できる町内会プラスアルファ規模の交流イベントが、市内あちらこちらで見られるようになりました。令和5年度の決済資料によりますと、まちづくり協議会が実施した事業数は88件と記載されております。そこで質問に入ります。この88件の実績のうち、住民同士が交流できるようなイベント、どのような事例があったのか、代表的なものをお聞かせください。

執行部の回答

平成30年12月に北守谷地区まちづくり協議会が設立されましてから、市内全10地区でまちづくり協議会が設置され、地域の課題解決と活性化に向けまして、それぞれの地域の特性を生かしながら様々な活動が行われております。令和6年度に実施された各地区の主な交流イベントについて御紹介させていただきます。

北守谷地区では、どこでも茶屋ぶらぶら亭・くわがた亭、敬老の集い、もりやっ子食堂、避難所開設設営訓練等が行われております。大野地区では、地域福祉敬老祭り、輪投げ交流会、大野ふれあい祭り等。高野地区では地域交流会、どんど焼き、市民健康ひろば等。大井沢地区では各地区ごとにもともとのイベントを生かしながら、立沢ふれあい祭り、きずなまつり、炊き出し防災訓練、ゲーム大会、ふれあまつり、防災講演会等が行われております。

みずき野地区では、市内でも唯一町内会とイコールのまちづくり協議会となっており、敬老事業、蛍鑑賞会、クリスマスコンサート、どんど焼き等を実施。守谷A地区では、敬老会、ミニコンサート、おはなし会等。守谷B地区では、守谷C地区と合同の敬老会、挨拶運動、ふれあいひな祭り。守谷C地区では、合同の敬老会、挨拶運動、なないろ食堂。ひがし野まちづくりの会(守谷D地区)では、ナイトシアター、こども哲学ワークショップ、子どものための性教育ワークショップ等。守谷E地区では、挨拶運動、多世代ふれあい音楽会、敬老記念品配布等を行っていただいております。

市の対応としましては、各地区のまちづくり協議会に対して、市職員や社会福祉協議会職員による人的支援と、まちづくり協議会活動支援交付金による財政支援を行うことで、各地区の交流イベント等の円滑な実施に助力するとともに、協働によるまちづくりに取り組んでいるところでございます。

実好の所感

守谷にはそのほか守谷公益活動といって、各ボランティアに助成交付金を出す仕組みもあります。今後、こうした町内会プラスアルファ規模のイベントが、市内各地でより活発になることを期待しております。そのような地域コミュニティーの活性化は、住み心地ランキング8年連続1位だけではなく、やはり最終的に防犯にも強いまちづくりにつながると信じています。

守谷市の財政運営と経常収支比率

経常収支比率の今後の見通し|実好

そして、最後の項目になるのですけれども、推し進めるべきまちづくりとして、守谷の公共交通を充実させていきたいと考えています。それは、公共交通がより充実すれば、市民の交流機会がより一層促進されるから、そう思ったのです。しかし、その実現には財源の確保が不可欠であり、特に留意すべきは継続的な費用、すなわちランニングコストになります。

守谷市の財政状況について、3月20日の茨城新聞記事に出ておりました。記事の結びでは、令和5年度の決済における経常収支比率が93.4%となり、財政の硬直度が増していると書かれておりました。御承知のとおり、経常収支比率が100%に近づくほど財政の自由度は失われ、新たな市民サービスに投資する余力がなくなっていきます。持続可能な公共交通を実現するには、この経常収支比率に一定の余裕を確保することが前提となります。そこで質問をいたします。まず、令和5年度で前年よりも約3%上がり、93.4%となった経常収支比率ですが、今後の見通しをお伺いいたします。

執行部の回答

令和6年度の予算でいきますと、令和5年度予算と比べて経常的な歳出の伸びが経常的な歳入の伸びを大きく上回っておりますので、令和5年度の93.4%よりは若干悪化するのではないかと見込んでおります。さらに、令和7年度につきましても、人件費、職員数の増や会計年度任用職員の制度の見直し、物価高騰などを受けた物件費の増などにより、経常経費が令和6年度よりも大幅に増額となっており、比率はさらに悪化するのではないかと見込んでおります。令和8年度以降を見ましても、大規模事業に充てた起債の償還が開始していくため、公債費が経常経費として影響を与えてきますので、適切な対策を打っていかないと、経常収支比率はさらに悪化していくものと財政課としては見込んでおります。

財政硬直化を防ぐための取組|実好

今おっしゃっていただいた、適切な処置を行っていかないとというところですが、次の質問は、この比率の上昇を抑制し、財政の硬直化を防ぐためにどのような取組、施策等を計画されているのか、あればお伺いいたします。

執行部の回答

まず、できることとしまして、直近の話としては、DX、デジタルトランスフォーメーションを活用した業務の見直し、BPR(抜本的な業務改革・再構築)、BPO(業務プロセスの一部を外部委託する)を推し進め、庁内業務の効率化がまず大切だと思っております。業務の効率化を進めることは、職員が携わる業務・事務の削減効果が見込まれ、適正な職員規模が少なくて済むようになるなど、DXによって人件費等の削減も期待しているところです。

大きい視点では、事業のスクラップにより経常的な経費を減らしていくことも考えられます。今後より一層成果等を重視し、事業の取捨選択をしっかりしていかなければならないと考えております。事業本来の目的が曖昧になっていたり、時代が変わってその事業の役目が変わっている事業をスクラップしていくことが重要になってくると考えております。

歳入の面におきましても、市税を増やせるような施策展開や、交付税の措置のある起債を選択し活用するといったことで交付税の額を少しでも増やす取組も必要になってくると考えております。

松丸市長の見解

議員に望むこと|実好

最後の質問になります。市の財政運営は、執行部のみならず、私たち議員も共に取り組むべき最重要な課題であります。その上で、持続可能な財政運営を守谷が実現するために、執行部の立場から議員に望むことがあれば、お聞かせいただければと存じます。とりわけ議員として豊富な御経験を持つ松丸市長に、その所見を伺いたく存じます。

松丸市長の回答

非常に実好議員の一般質問を聞いていて、非常に未来に明るい希望を持てるなというふうな思いで聞いておりました。やはり、守谷の大きな財産である緑というのと、やはり人、行政と市民との距離感を大切にして行政と市民との信頼関係を失わない、まさしく連携と協調という言葉というのは、私は非常に大切なことだというふうに思っております。

常々申し上げております。私が議員にさせていただいた2000年の頃は、理想とする経常収支比率は大体75%ぐらいでしたが、その後の地方分権一括法の関係などがあって、だんだん経常比率が上がってきてしまっている。事業的なことを考えれば、経常的な収入以外のふるさと納税といった特殊なキャッシュフローがあるから、今新たな未来に向けた投資を進めていられるというのが現実だと思っております。

ただ、臨時的な収入に頼っていては、いつそれが終わるか分かりませんので、常に経常収支比率には注視をしていかなければいけない。私は常々財政当局に、ふるさと納税のお金を経常的な経費に充てることはまかりならんよと申し上げております。

今年私いろいろなところで申し上げておりますように、やはりダウンサイズイノベーションをしていかなきゃいけない。行政の仕事もしかり、また人員をできるだけ合理化をして市民サービスを低下させないためのDXをいち早く導入した中で、コンパクト化をしていくということが肝要な施策だろうと思っております。

議会側も責任を持った予算をつくるには、やめる事業をしっかりと見つけなきゃいけないだろうと。当時は事業仕分けという中で外部に委託をしていましたが、本来はやはり事業仕分けというのは議会がやるべきだというようなことで、事業仕分けをさせていただきました。なかなか職員にしてみると、1人でも2人でもそのサービスを受けている人間がいるとなかなかやめづらいというようなこともございますので、議会の皆さんに検証していただいて、あれもこれもやれよではなくて、あれもこれもやめろよというような御意見をいただければ幸いだなというふうに思っております。

実好の所感

冒頭でも申しましたとおり、私は守谷市議会議員として、これからもまちづくりのことは常に毎日考えていくのだろうと思います。議員も市長と同じように、住民の選挙によって選ばれる立場であります。でも、市長と目的は同じだと思っております。守谷市住民の、人のための福祉の向上を目指す。なので、市長が考えている量ぐらい、もしくはそれ以上に自分も議員として同じぐらいの量は考えて、守谷のまちづくりをどうしていこうか考えていくつもりです。