水車報 No.4
誰もが表現できる守谷へ
まちづくりのキーは郷土愛
これからのまちづくりで重要なのは『郷土愛』であると考えます。その理由は2つあります。
◯ 1つは、「選ばれるまち」であるために特色が必要で、その特色の源泉が「郷土愛」にあると思うからです。本当の意味での特色は、住民がまちに愛着を持つことで、自然と生まれてくるものだと思います。
◯ 2つは、時代は「郷土愛」とは逆方向に進んでいるように見えるからです。人間関係の希薄化は世の中の大きな流れですが、守谷市は面積が小さいので、郷土愛を育める余地は十分にあると考えます。
郷土愛は何を生むのか?
たとえば、防犯に強い町内会とは、コミュニケーションの密度が高いエリアだと思います。逆に、住民同士のつながりが薄い地域では、隣に誰が住んでいるのか分からず、テクノロジーだけに頼るしかなくなります。アナログ的なつながりは堅実でお金がかからず、一方、テクノロジーはあらゆるコストがかかり、さらに大きく膨らむリスクがあります。
また、郷土愛は最高のPRです。どんなキャッチフレーズよりも、守谷が好きな市民の『守谷に住んで良かった』という口コミが一番です。
関わることで、愛着は生まれる
郷土愛は、まちとの接点から生まります。令和7年9月、守谷市はこれまでにない手法を試みました。それは無作為に選んだ市民に案内状を送り、実際に集まってミーティングをするというものでした。市民から無作為に3,000人を抽出し、案内を郵送。定員60名のところ、わずか1週間で埋まりました。担当課は「1%でも集まれば」と不安を感じていたそうですが、予想以上の申込みがあったようです。
私がこの話で心に残ったのは、実際にミーティングに参加した市民からの「自分が選ばれたような気がしてうれしかった」などの前向きな声です。これこそが、郷土愛の芽だと思います。守谷市はコンパクトなまちです。だからこそ、こうした一人ひとりの「関わった」という実感が、まち全体に広がりやすい。大きな予算をかけなくても、市民がまちを自分のものと感じる仕組みはつくれる。この試みは、それを示してくれたと思います。
聴く仕組みを、どうつくるか
住民の声を聴くことは、いつの時代も、どこの自治体も課題です。3月議会の私の一般質問にて、松丸市長の答弁の中に、スーパーアプリ「モリンフォ」を活用して市民の声を広く吸い上げていく構想がありました。たとえば、モリンフォで日常的に市民の声を集め、そこから見えてきたテーマについて、無作為抽出で集まった市民にミーティングをしてもらう。市政に反映することが主目的ではなく、市民が「自分のまちを自分ごととして考えている」と感じられる体験をしてもらう。その体験そのものが郷土愛を育て、誰もが自分らしく守谷につながっていくのではないでしょうか。
『表現できる』ということ
学びもまた、多様化する時代へ
守谷市の教育委員会は現在、「学びの多様化学校」の設立を具体的に検討しています。「学びの多様化学校」とは、文部科学省が制度化した枠組みで授業時数やカリキュラムを柔軟にできる学校です。たとえば、午前は自分のペースで学びに取り組み、午後は体験や探究活動を通じて実社会で生きる力を育む。そうした新しい学びの場を、公立校として実現することができます。この取り組みは、すべての子どもたちを包摂する学びの場をつくるチャレンジです。もし実現すれば、茨城県の公立校として初になります。
3月議会の施政方針に「一元的な今の義務教育になじまない子がいても不思議ではない。多様な選択肢を与えられない社会に責任があるのかもしれない」といった趣旨の言葉がありました。私も、社会が多様化する中で、学びも多様化していくことは自然の流れだと思います。
まちづくりの土台
まちづくりの基礎は、まずは「誰もが安心して暮らせる」こと。そのための制度や支援といったソフト面から、施設などのハード面を整えること。最後まで守谷に住み続けたいを叶える福祉。社会人になっても守谷から通えるアクセス。安定した水道のインフラ。そして、水と緑のゆたかな住環境。そうした土台があるからこそ、守谷の郷土愛は育まれてきました。
その上で、誰もがこの守谷で自分を表現できる場をつくること。それは場所かもしれませんし、公園かもしれませんし、コミュニティかもしれません。誰もが居心地の良い状況が地域にある、それが私の守谷です。
旧アジュールは改修へ
旧アジュール建物の改修工事が始まります。おもに行政施設(教育委員会)の事務室として活用されます。また「学びの多様化学校(分校)」の設置も現在、検討中です。
これまでの経緯
旧アジュール跡地を含む土地を令和5年6月に取得。その後、民間事業者による利活用を図るため、令和6年10月にプロポーザルを実施。応募はありましたが、令和7年4月に不調に終わりました。それから再検討と建物調査を行い、今回の行政施設への改修工事となりました。
今後のスケジュール
これから改修工事の事業者を選定するためのプロポーザルを行います。設計と施工を一括発注することで工期の短縮をねらいます。またプロポーザルなので、工事費の価格だけでなく、応募企業の提案力も問われます。提案上限額は約13億7千万円。令和8年7月には優先交渉権者が決定し、令和9年4月以降に、教育委員会が移転する計画です。
未来予想
いまの市役所は、すでに築36年が経過しています。いずれ建替えが必要ですが、敷地内には仮庁舎を建てるスペースがなく建替えには移転が必要です。移転先に新たに建てるという選択肢もありますが、資材高騰が続けば、官民連携により、民間が運営する施設に守谷市が間借りする形も考えられます。こうした観点からも、守谷市の土地である松ケ丘6丁目市有地(約4ha)とアクロスモール側の土地(約4ha)は将来的に、官民連携による行政機能を持つ一体的なエリアになる可能性があると私は思います。
守谷のまちづくり進捗
1. ヤクルト2軍球場
令和9年3月の開幕に向けて、順調に進んでいます。守谷駅ではヤクルト球団とのコラボレーションが始まり、今後もさまざまな場所で展開されていきます。守谷市にとって、東京ヤクルトスワローズと協働できることは「特色あるまちづくり」という点で大きなメリットになると思います。「交流人口の拡大」やブランディング、まちへの愛着につながることを期待します。
ヤクルト球団公式HPに「育成の拠点としての機能に加え、地域に開かれた場所となることを目指しております」との記載があります。球団にとっても、「守谷に来て良かった!」となるように市民としても応援してまいりたいです。
2. (仮称)守谷市総合公園
令和14年1月の開園に向けて、プロポーザルが進行中です。提案上限額は約142億円。令和8年10月に優先交渉権者が決定します。今回のプロポーザルでは通常では珍しい選定項目が追加されています。それは地域経済への貢献です。守谷市内企業への発注や守谷市民を雇用するなど。 令和8年7月末までには応募企業からの提案書がそろう予定です。「どの企業から応募があったのか?」「提案の中身は?」など注目です。
3. (仮称)守谷SAスマートIC
守谷サービスエリアから直接乗り降りできるスマートインターチェンジです。開通時期はまだ未定ですが、守谷SAの上りと下りでは、スマートICの整備の難易度に大きな差があります。また、ヤクルト2軍球場の開業も考えると、下りを先行して開通する可能性があると予想します。
4. 新守谷駅周辺
令和8年度の守谷市予算にも計上され、本格的に始動します!
ふるさと納税の使い道
守谷市の令和8年度における「ふるさと納税」の活用総額は約26億円。活用する全ての事業を独自に6つのカテゴリーに分け、その中から、TOP3のカテゴリーを紹介します。 ※金額は概数で表記しています
「教育・学校関連」が、カテゴリー1位
「学校間での児童生徒数の偏在実態是正」とは黒内小学校の過大規模対策である、おもに「スクールバス運行業務の委託料」に活用されます。そのほか、市費で採用している「理科・音楽・図工」の専門教員の人件費や経年劣化した学校施設の改修費にも活用されています。
「ヤクルト2軍球場へのアクセス道路」が、金額1位
ふるさと納税の活用額が一番大きいのが「ヤクルト2軍施設へのアクセス道路」の改良工事です(2億4,100万円)。これは、「常総運動公園入口の交差点」から「常総運動公園」までの全長630メートルの道路改良です。そのほか、中央図書館の改修工事に約2億3千万円、旧アジュール建物の改修工事に約1億6千万円が活用されます。
編集後記
令和8年1月15日に女児を授かりました。おかげさませ母子ともに健やかに過ごしております。議員は市民の代表であり、議会は市民の暮らしと地続きでありたい。守谷市議会が目指す「開かれた議会」とは、市民の暮らしと繋がっている議会ではないでしょうか。これからも、たくさん勉強してまちづくりを描いてまいります。
ご感想はQRコードからお寄せください!