モコバスをもっと便利に
12月議会、一般質問より
守谷市の公共交通の理想
私が考える守谷市の公共交通の理想は、誰もが利用できるモコバスで守谷市内全域をカバーすることです。
現在、守谷市の公共交通は2つあります。
◯ モコバス
◯ デマンド乗合交通
しかしデマンド乗合交通は、原則65歳以上に利用が限定されており、誰もが利用できる公共交通とは言えません。本来、公共交通とは、年齢や属性に関係なく、すべての市民が平等に利用できるものであるべきです。
そこで私は、誰もが利用できる公共交通を市内全域に行き渡らせることが守谷市の公共交通のあるべき姿だと考えています。
現状
2019(令和元)年から、現在の「モコバス」と「デマンド乗合交通」の2体制になりました。それぞれのルート数・便数・車両数は下記のとおりです。
◯ モコバス・・・ 2ルート、1日17便、車両2台
◯ デマンド・・・ 車両4台
そもそもモコバスが運行を開始した2009(平成21)年は、1日87便も運行し車両6台が稼働していました。なぜここまでモコバスの利便性が低下してしまったのでしょうか。
現状に至るまでの経緯
2009(平成21)年8月1日にモコバスが始まりましたが、そのわずか1か月後には議会から「空気を運んでいる」との厳しい意見が出ました。
さらに2012(平成24)年に議会から「公共交通の予算を年間9,000万円以上にしないように」という提言が市になされ、モコバスの減便に至りました。その後、
「デマンド乗合交通」が新たに導入され、現在の2体制になりました。
しかし昨年の2024(令和6)年に、議会から、社会情勢の変化や高齢者の免許返納などの背景から、「予算上限の撤廃」「バスの増便」「ルートの増強」を含め、公共交通をより充実させるよう市に提言がなされました。
課題
予算上限であった9,000万円/年の撤廃が提言されましたが、新たな社会的課題として「運転手不足」があります。
昨年の4月に、いわゆる「はたらきかた改革」により、バス運転手にとっては過重労働の緩和や健康管理の改善につながる一方で、人手不足の深刻化や時間外労働の対応が大きな問題となっています。実際、バス業界では運行本数の見直し、運賃の値上げなど、経営改善の動きが広がっています。
守谷市としても、「運転手問題は避けては通れない問題であり、バス事業者と協力しながら運転手をいかに確保していくかについて検討していく。」との答弁がありました。
提案
以上の現状と課題を踏まえて、私は次の提言を行いました。
◎ 予算は現状維持のまま(モコバスの台数や運転者数を維持しつつ)、市内全域を今以上にカバーできる運行パターンを検討していただきたい。
もちろん、この提言では、現在の利用者にとっては利便性が低下する可能性があります。
しかし、あえて「カバー率の向上」を最優先にすることで、市民の社会参加や健康増進、そして「安心感」といった目に見えづらい効果が得られると期待しています。
「バス停が遠い、便数を増やしてほしい」という利用者の声がある一方で、
「午前中に2本だけでもバスを通してほしい。私たちがバスに合わせるから」といった声があるのも事実です。
松丸市長の見解|12月議会、一般質問より
「理想的には、公共交通は誰もが平等に利用できる環境を整備することが行政の役割だと考えています。今後は実証実験を進め、その結果を見極めたうえで、次のステップに移っていきたい。」
将来への指針
冒頭でも述べたとおり、守谷市の公共交通の理想は、誰もが利用できるモコバスで守谷市内全域をカバーすることだと考えます。しかし「運転手不足」という社会的課題があること、そして、「持続可能」な仕組みであることも考慮しなくてはなりません。
守谷市も、こうした背景を踏まえながら懸命に検討を重ねています。
「モコバスに乗って市内にお出かけしよう!」 そんな光景が実現するように、守谷市とともに進めていきたいと考えています。
政治団体「水車」の発足
政治団体「水車(すいしゃ)」を発足しました。
おもな活動
◯ 広報紙の発行
◯ 市政報告会の開催
◯ 寄付
私の理想は、まるで水車のように、ひとつの目的を中心に集まり、ともに補い合いながら“まわり続ける”活動をしている姿です。守谷市民にとって守谷での生活がより良くなるための水車をつくりたいです。
ロゴをキャラクターにしたのは、これから選挙権をもつ子どもたちにも、市政に興味関心を持ってもらいたいと思ったからです。ゆくゆくは「守谷を良くしたい」という思いを持つ人たちが集まれる場所にもしていきたいです。
地域活動の一環
政治団体「水車」から、下記の2団体に寄付をいたしました。
寄付先
◯ 守谷市社会福祉協議会 ・・・10万円
◯ もりサポ塾 ・・・5万円
「守谷市社会福祉協議会」は、地域福祉活動を進める福祉団体です。
「もりサポ塾」は、子どもの学習支援をするボランティア団体です。
12月12日(木)には、実際に「もりサポ塾」を見学させていただきました。代表のお話しを伺い、教えている現場の様子や周囲のサポート体制を目の当たりにして、胸が熱くなりました。
実際に見学をして感じたことは、子どもの支援をすることは、子どもの居場所をつくることであり、それは大人の居場所をつくることにも繋がるということです。
子どもを支援する活動は学習支援にとどまらず、じつにさまざまな分野があります。まだまだ勉強不足なので、こうしたボランティア団体を見学させて頂きながら多方面から学んでいきたいと考えています。
ようこそ守谷へが特集
実好敏正が実行委員長を務める「ようこそ守谷へ」が、「広報もりや12月号」と「ちいき新聞12月13日(金)号」の特集になりました。
「ようこそ守谷へ」は新たに守谷市へ来られた方々に向けた交流イベントです。急な環境の変化で地域とつながりにくくなってしまうことがあります。そのような不安を抱える方々の力になりたいと思い毎年、企画してきました。
「ようこそ守谷へ」を通じて、参加者の皆さんがその後の守谷ライフをより楽しく過ごせるよう願っています。
1月の議員活動
山口県へ視察
実好敏正が所属する保健福祉常任委員会の視察で、山口県を訪問します。
2025(令和7)年1月29日(水)、30日(木)
① 山口県 山陽小野田市(さんようおのだ)
② 山口県 下関市
①ではおもに「子育て短期支援事業」の視察を行う予定です。「子育て短期支援事業」とは、保護者が病気や環境的な理由などで、一時的に子どもを家庭で育てることが難しくなった場合や、夫からの暴力などで母子が緊急に保護を必要とする場合などに、児童養護施設などで一定期間、子どもの養育・保護を行うものです。
②では「しもまちBABYタクシー(愛称ベビタク)」の視察を行う予定です。「しもまちBABYタクシー」とは、出産や妊婦健診の際に、専門研修を受けた認定タクシードライバーが、自宅などから病院まで安全・安心・迅速に送迎するものです。
このような視察は、他自治体の事例を現地で学べるたいへん貴重な機会です。私が所属する保健福祉常任委員は、守谷市の「こども未来部」と「健康福祉部」を所管しており、今回の視察テーマもこれらの分野にかかわるものとなっています。
編集後記
12月議会の初日に登壇し、挨拶をする機会がありました。
「守谷市議会議員として、その人格の向上に努め、
守谷市民全体の奉仕者として尽くしてまいります」
と議場で誓ってきました。
議員となり2ヶ月。大変ありがたいことに先輩議員や
事務局の方々に助けていただいております。
私は黒内小学校、守谷中学校が母校ということもあり
「清く・正しく・美しく」「高くあれ 深く究めよ より広く」を
胸に取り組んでまいります。
創刊号の『水車報』は如何でしたでしょうか?
ご感想があればQRコードからお寄せください。
次回は4月1日の発行予定です!