一般質問



令和7年 3月議会
守谷中央図書館について

守谷中央図書館について
- 録画はこちらです 令和7年3月定例月議会
実好
今回で2回目の一般質問となりました。令和6年12月議会から守谷市議会議員としてスタートしてはや3ヶ月が経ちました。あのときに議場で誓った、「守谷市民全体の奉仕者として尽力してまいります」という言葉を胸に、これからも邁進したいと存じます。今回の一般質問は2項目になります。では早速、1項目に入らせて頂きます。ご承知のとおり、守谷中央図書館は建設からおよそ30年が経過しました。そしていよいよ令和7年より大規模改修工事が始まります。現在はまさに、これまでの30年とこれからの30年に向けた節目のときです。そこで1つ目の質問は、これからの30年に向けた守谷中央図書館の運営方針についてお聞かせください。
執行部
現在、守谷中央図書館運営基本方針は3つの柱を掲げておりますが、今後もこの方針を継承し、時代に即した対応を付加しながら運営して参ります。 1つめの方針は「市民の求める図書や情報の収集、提供、保存」となりますが、これは図書館にとって最も重要な使命であることは言うまでもありません。 地域や行政資料の収集・保存にも努め、守谷の歴史を、資料を介して未来へつなげていくことに努めてまいります。 次に2つめの方針である「未来を担う子どもたちの読書活動の推進と、学習活動の支援」については、子育て王国もりやの図書館としてこれからも注力してまいります。読書活動は、子どもたちが言葉を学び、感性を磨き、表現力を高めるなど、人生をより豊かに生きるための力を身に付ける上で、欠くことのできないものです。そのため、図書館では子どもの成長段階に応じた資料を収集し、子どもたちに届け、読書の楽しさを伝えるとともに、未来の図書館サポーターである子どもたちの主体的な図書館利用を支援してまいります。 最後に、3つめの方針である「市民との協働により、市民が集い、学び、活躍できる場の整備」については、生涯学習の拠点として、市民の生涯にわたる学びを支えるため、これまで以上に図書館ボランティアを始めとした市民との連携を深め、学びや活動の場の整備に努めてまいります。
実好
現在のモコバスは、ルート数にバスの台数は2台ですが、現在に至るまでの経緯を教えていただけますでしょうか。
執行部
モコバスの運行についてですが、平成21年8月1日より運行しております。その際ですが、2ルート4路線を6台で運行を開始しております。平成25年度にルートの変更を行いまして、3ルート6路線を6台で運行しておりました。令和元年度に実証実験として現在の2ルート2台運行となり、令和2年度より本運行として現在に至ります。
実好
令和6年度の守谷市事業評価にて予算上限の年額9,000万円を撤廃しましたが、今後、以前のようにモコバスが守谷市全域をカバーできるようなルート編成及びバスの台数の見直しはお考えでしょうか。
執行部
平成24年度になりますが、市議会重点事業評価の事業に対する提案を受けまして、令和元年度に市内の公共交通を再編した際、モコバスを現在の2ルートとしまして、65歳以上などの要件はございますが、モコバスの補完や高齢者の方の移動手段を確保するための公共交通として、デマンド乗合交通の運行を開始した経緯でございます。現状では、限られた予算の中で、バスの増車はせずに利用状況やニーズ応じた運行経路の変更等ができないか、検討を行ってまいりました。しかしながら、先ほど議員からもありましたように、令和6年度の市議会事業評価に係る提言として、社会的情勢の変化に対応する公共交通の充実を図り、効率的な運営を望むとした提案をお受けしましたので、前回の公共交通の再編から5年が経過しております現在の課題や御意見等を踏まえた再編が、必要であるのではないかと認識をしているところでございます。令和7年度には守谷市地域公共交通活性化協議会において、運転手不足という大きな課題はございますが、バスが通っていない地域をどうカバーできるかを含めて、ルート編成の協議を行うとともに、再編に向けた予算の確保も考慮しながら検討を行ってまいりたいと考えております。
実好
今回の大規模改修工事の基本設計概要(案)を拝見しました。私が特に注目したのはラーニング・コモンズの新設」という部分です。ラーニング・コモンズとはこのように書かれていました。「グループ学習やワークショップ等における主体的な学びのスペース」。これは、先ほど挙げていただいた運営方針の3番目である「市民が集い、学び、活躍できる場の整備」と合致するものと考えています。
ここで2つ目の質問になります。この「ラーニング・コモンズ」を新設する意図、また近隣の自治体で同様の試みがあるのか、そして、現段階でのラーニング・コモンズを活用した運用計画をお聞かせください。
執行部
ラーニング・コモンズとは3階に新設する「自習やグループ学習に使用でき、開かれた講座やワークショップなども開催できるようにホワイトボードやプロジェクターを設置する1つの空間です。声を出してのグループ学習やワークショップなどにより学びを深める空間としてご利用いただくために、情報環境(インターネット環境)を提供するほか、目的に応じて自由にテーブルや椅子を組み合わせて利用ができる設えとしております。
昨今、大学図書館においては、ラーニング・コモンズの設置は一般的になりつつあり、新しい公共図書館においては、グループ学習や会話ができる学習スペース等を併設したり、生涯学習の場を提供したりする施設が見受けられるようになっております。県内においては、土浦市立図書館が、ロフトと称したコミュニティスペースの設置や、生涯学習振興の活動に利用できる研修室を、有料で貸出するなどしております。これまでの公共図書館は、講座や講演会の開催という形で、市民の学びに寄与することが一般的であり、市民等の主体的な学びの場を提供していくことは比較的新しい試みであります。
リニューアル後に新設するラーニング・コモンズは、学生の主体的な学びの場として、また、ボランティアや市民団体の活動発表等を行う場としてなど、幅広い年齢層の方々に活用していただきたいと思っております。今後、市民の皆様のご意見等もお聴きしながら、より良い運用について検討して参ります。
実好
私はこの『ラーニング・コモンズ』に大きな可能性を感じています。大きく言えば、この『ラーニング・コモンズ』が守谷のまちづくりをさらに推進する原動力になると考えています。この『ラーニング・コモンズ』を活用して、市民同士がつながる企画案を考案しましたので、提言させていただきます。
守谷市には、いわゆる守谷都民と呼ばれる方々が多くいらっしゃいます。私は長年ボランティアをしている関係で、そのような方たちと接する機会が多くありますが、その中でよく感じることがあります。それは、誰もが地域に貢献したいという気持ちを持っているという事実です。もちろん、その想いには個人差がありますし、仕事などで忙しく、なかなかその想いを発揮できる場がないのが現状だと捉えています。
そのような方たちは、仕事を通じて得た経験や知見を豊富に持っています。このような市民の方たちが、就職活動を控えた学生に、面接や就職に関するアドバイスをする講座ができれば面白いのではないでしょうか。同じ守谷市民でありながら、立場が異なる学生と大人が「ラーニング・コモンズ」を通じてつながることができれば、双方にとって素晴らしい思い出や経験になると思います。そしてなにより、きっと、もっと守谷が好きになるはずです。
以上になりますが、「守谷に貢献したいという想い」を持つ市民の背中をそっと押してあげられるような地域参加できる仕組みをラーニング・コモンズにいずれ作っていただければ幸いです。
守谷中央図書館について、もう一つだけ述べ、最後に市長にお尋ねしたいと存じます。
私は「守谷の交通の歴史」を調べていた時期がありました。関東鉄道常総線ができる前の、蒸気船の時代です。時代は明治、大正時代で、今では考えられないですが、野木崎地区が守谷で最も栄えていた頃の時代です。私は守谷中央図書館の3階にある郷土の資料コーナに大変お世話になりました。
ご承知の通り、昨今、図書館に求められるニーズは多種多様に広がっています。しかしどんなに時代が変わろうとも、1つめの方針でもあった、「本の収集、提供、保存。とりわけ、郷土の歴史資料の収集・保存」は市立の図書館の根幹であると考えています。私は守谷の歴史を知るにつれて、先人たちの判断の積み重ねを知り、それらがいまの守谷に密接につながっていることに気づきました。「歴史を知ることは、自分を知ること」です。守谷の歴史に触れた子どもたちが、守谷の未来を作っていくと信じています。
松丸市長には、財源が限られる中でも、守谷中央図書館の大規模改修工事に大きな予算をお付けになりましたが、これからの守谷中央図書館に対しての期待や想いなどがありましたら、ぜひお聞かせいただければ幸いです。
松丸市長
ありがとうございます。実好議員には、本当によく勉強をされて、非常にありがたい提言をいただいたことに、まずは感謝を申し上げたいというふうに思いますけれども、私は、図書館というのは、ある意味で、我々人類の、逆に人類しか持てない知の継承の地点であったり、コミュニケーションを取るための一つの場であったりというふうに思っておりますし、もちろん、いろいろな動物も何らかの形でコミュニケーションを取ってはいるというふうに思いますけれども、我々人類ほど、きめ細かに自分たちのしたことを文字であったり言葉であったりして、自分たちの子孫に残していくというようなことは、ほとんどの生命体の中でないのだろうというふうに思っておりますし、そういう意味では、図書館というのは、非常に我々人類にとって、知の集約の場であったり、また、当然それを継承していくための場であったりというような重要な役割を担っているのだろうというふうに思っています。 十数年前に、図書館の指定管理者の問題というのがございました。そのとき私はまだ当時議員であったわけですけれども、当時の指定管理者の事業者を、特別委員会だったか委員会だったか忘れましたけれども、オーナーに来ていただいて、これからの図書館の在り方という部分も聞きましたし、そういう中で、私が市長になってから、指定管理者を取りやめさせていただきました。なぜかというと、やはりこれは、ほかの例えば我々のインフラを支える水であったり下水道であったりというものと同じように、我々の知のインフラを支えているのが図書館であるというふうに認識もしておりますし、そういう意味では、これを民間事業者、特に、どうしても民間事業者というのは、利益の追求型になりますので、渡していいものといけないものというのはあるのだろうというふうに私は思っておりましたので、指定管理者の制度をやめさせていただきました。 特に守谷の図書館というのは、30年前に造る前から、多くの市民の皆さんの意見を聴取し、また、この図書館の運営そのものも、市民の皆様の大きな力によって、よりよい図書館ができているというふうに思いますし、ボランティアの皆さんの支えによって、今の図書館があり、貸出し数であったり、1番になったりということも度々あったわけでございますし、まさしく行政と市民との協働事業の一番大きな実績ではないかなというふうに思っています。 また、今回の改修に当たっても、私は、担当者にも、いろいろなところの大規模改修する際には申し上げているのですけれども、まずは利用者、そして、そのほかの多くの市民の皆様の理想形を聞きなさいと。どういうことができて、どういうことをやるべきなのかということを含めて、まずは聞いて、その上で設計業務であったりということに入ってもらい、また、設計をする段階でも、何度となく利用者、それから市民の皆さんの御意見を聞いた中で、まずは理想形をつくってくださいということを申し上げております。 ただ、予算には限りがありますから、その中で、やはり優先順位をつけて、予算の中に絞り込む行為はしていかなければいけないわけですけれども、私は、建物の改修やなんかで一番嫌なのは、後から、あのときやっておけばよかったという声を聞くことが一番情けないというか、つまらない話でありますので、そういう意味では、やはり理想形に向けてどこまでできるか、そういうことも含めて、今回の図書館の改修をさせていただいたわけでございます。 当初は、敷地が限られているので、もっともっと改修する部分が非常に少なかった。まさしく今おっしゃっているように、市民と対話するスペースというのも、なかなか取れないというような状況でございましたけれども、理想的にはどうなのだというお話をすれば、ここまで広げれば、そういうスペースもできますよということ、それだったら、地権者に同意を得て、土地を譲っていただいて、そこで理想的な図書館を造ったらどうだというようなことで、職員が、一生懸命、その辺も調整をして、今回の図書館の改修に至ったという経緯がございます。 また、実好議員おっしゃるように、やはり歴史という部分というのは、当然、今、我々があるのは、過去の歴史があってからだというようなことで、それを忘れて未来づくりをしていこうとすると、とんでもないことになってしまうというのも思いますし、そういう意味での、図書館で歴史を知り、そして、守谷の未来を考えていくということは、大切なことなのだろうというふうに思っておりますので、今後とも、そういう点も含めて、実好議員の活躍に期待をしたいなというふうに思います。
実好
ありがとうございました。先日の令和7年2月5日に開催された第4回守谷市図書館協議会を傍聴しました。第4回ということで本年度最後の協議会となり、終了時には、委員一人ひとりから簡単な挨拶がありました。私はその中で強く印象に残ったことがあります。それは、ある委員が「私は他の自治体の図書館の審議会にも出ていますが、守谷は意見が活発に出る」とおっしゃっていたことです。これは、委員長をはじめ各委員の尽力によるものだと思いますが、それだけではなく、その場にいた館長や副館長の図書館への想いが大きく影響しているのではないかと、私はそのときに感じました。
正しい想いを持ったリーダーがいて、その想いをチームスタッフ全員が共有し、一丸となって目標に取り組む。そういった組織が守谷の図書館の未来を切り開いていく、そう信じています。
黒内小学校の体育について

黒内小学校の体育について
- 録画はこちらです 令和7年3月定例月議会
実好
2項目の質問は、「黒内小学校の体育授業の雨天時の状況について」です。まず初めに、この質問をするに至った経緯を簡単に述べます。
松並青葉にお住まいの方々からご相談がありました。お子さんがこれから小学校に上がる、あるいは現在黒内小学校に通う低学年のお子さんをお持ちのお母さんやお父さんたちです。
守谷市が公表している資料の中に、「黒内小学校の現状」として、雨天時に体育館を使用できる頻度が少ない。と資料に記載がありますが、この「頻度」が実際にどの程度なのかを知りたいとのご相談でした。
その理由は、ご承知のとおり、令和7年4月からスクールバス導入による特定地域選択制度が始まりますが、この学校選択する際の判断材料の一つにしたいとのことでした。今回の一般質問で取り上げさせていただくことで、守谷市内の適正な学校配置にもつながればと思い、この度は質問させていただきます。
まず1つ目の質問ですが、国の学習指導要領で定められた体育授業の時間数と守谷市の場合についてお伺いいたします。
執行部
小中学校の授業時数につきましては、学校教育法施行規則によって定められております。小学校においては、一つの授業、これを通称、学校では1こまと呼んでいるのですけれども、この1こま45分で授業を実施しております。1年生の体育の授業につきましては、このこまが102時間分、2年生から4年生までにつきましては105時間分、5・6年生につきましては90時間と定められております。守谷もこの内容に従いまして進めさせていただいております。
なお、授業進度や学校行事等の関係で、週当たりの実施時間は変更になることがございます。当然、守谷市の小学校においても同様のことが起きていることは、御理解いただきたいと思います。
実好
2つ目の質問は、雨天時に体育館が使用できなくなった時の体育の授業についてです。具体的には、雨天時に教室で体育授業を実施した回数、またその時の授業内容について教えてください。
執行部
黒内小学校におきましては、子供たちの運動の場を確保するために、校庭や体育館を効率的に活用したり、時間割編成を工夫したりしているのが現状です。そうした中でも、雨天時には活動場所が限られるのは当然でございますが、教室で体育の授業を実施していることもございます。
現時点では、黒内小学校に確認したところ、令和6年度において、各学年において教室で体育を実施した回数は1回から3回となっております。
なお、ここ数年は、夏の気温が著しく高くなっていることが多く、暑さ指数WBGTが31に達した場合には、熱中症警戒アラートが発令され、その際にも教室で体育の授業を行うことが数回ございます。
教室で体育の授業を行う場合は、以下の3点のケースがございます。
まず、1点目としましては、中学年、高学年においては、保健の授業、座学の授業がございます。学習指導要領では、中学年では年間4こま、高学年では年間8こまの保健分野の学習を行うことが指定されておりまして、年間指導計画にも位置づけられております。教室で授業を行う場合は、臨機応変に計画を変更いたしまして、この保健分野を実施するようにしておりまして、後日、校庭や体育館で体育の授業が実施できるように、振替を行う場合がございます。
2点目としまして、表現運動やリズムダンスの練習です。学習指導要領におきましては、低学年では表現遊びやリズム遊び、中学年や高学年においては表現運動と呼ばれる内容の学習が示されております。それぞれの発達段階に応じまして、子供たちの表現したい動きを考え、発表し合う学習が行われています。運動会で多くの方々に学習成果を見ていただく貴重な発表の場としている学校も多くございます。この発表会に向けまして、タブレットを活用して、見本の動きを見たり、合同で動きを合わせたりといった活動を教室で行うことがございます。
最後、3点目としまして、NHK for Schoolなどの動画コンテンツを活用した学習となります。マット運動や水泳の学習を行う事前に見本となる動きや技のコツなどを動画視聴して学習をするという場。実際に体育館が使えるようになったときに、身につけた知識を生かして練習ができるようにしております。また、実際に練習した後の振り返りの活動を教室で行うこともございます。子供たちの運動量を確保するために、45分の授業の中で、子供たちの活動時間をできる限り増やすといったことが目的となっております。そのため、教室での振り返り活動を行う場合もございます。
以上3点、教室で行う場合がございます。